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キラク写真教室 オンライン写真展
「今だからこそ撮れる写真を」
緊急事態宣言から自粛生活に突入し、悶々と数日を過ごすうち、
こんな時だからこそ
自分と向き合って写真技術や写真表現を深めるチャンス!と思い
“キラク写真教室”のメンバーのみなさんに声をかけ、
オンラインで写真会をすることにしました。
「自粛中なので、自分が動ける範囲の場所で撮影しよう」
と、さんぽ写真を提案しました。
結果的にはこの制限がよかったのだと思います。
facebook上に作ったグループには、
毎晩メンバーが撮影した写真がたくさん投稿されました。
5月初旬から6月初旬までの約1ヶ月。
それぞれの身近な世界を捉えた写真たち。
どうぞごゆっくりご覧ください。
キラク写真教室 野口さとこ
「こころの、め」
杉本 安希子
(大阪府/東大阪市)
どうして、そこに?
なぜにそのカタチ?
ならんでるし。
おもしろすぎるでしょ。
.
思えば
カメラを手にする前から
そんなことを
あるくたびに
あたまのなかで
繰り返して
いたのかもしれません。
でもそれは
誰に話すことなく
カタチに残すことなく
消えていく...
.
いま
写真として
切り取ることができる
しあわせ。
.
そんなきもちで
まとめてみました。
.
そして
これからも
こころに
とまったものを
写真に
おさめられますように。
「小さな希望をあつめて」
本島 小緒音
(京都府/京都市
上京区、中京区、北区)
まるで時間が止まったような世界。
小さな希望を探しに近所を散策
してみました。
いつもは気づかない足元に。
塀の上に。
橋の下に。
前からそこに当たり前に
あったのでしょう。
小さくて優しい命の色。
偶然その場所に置かれた
ものの存在感。
遊びながら集めた小さな希望を、
アクセサリーのように並べてみると
ほっとする心のコレクションが
できました。
「イノセント・エイジ」
寺田俊秀
(兵庫県/主に西宮市夙川公園付近)
さんぽ撮影をしている間、
幼少期に友達と遊んだ日々を
思い出していました。
数名の男の子達だけで
裏山へ登ったり、
川へ入ったり、
時には街へ出かけたり。
毎日陽が暮れるまで
外で遊んでいた。
カメラなど持っていなかったけど、
そのとき目に焼き付いている光景を、
今この時代に連想させるものを
集めてみました。
タイトルは私が尊敬するシンガーの
故ダン・フォーゲルバーグの
アルバムからの引用です。
「やっぱり猫が好き 猫さんぽ」
k.kaori
(北海道/札幌市)
猫と共にいることが、
猫を愛でながら眺めることが、
猫とぼんやりと日向ぼっこが、
そんなふうに猫と戯れる猫時間が
何より幸せ♡
散歩してても、 目線の先に、
何かしらの猫を探してしまいます。
猫っ!を、みつけると
テンションアップ↑↑↑
今回はうちの子ばかりですが、
野猫達との遭遇写真や
こんなところに猫模様とか
猫猫猫を、題材にもっと
撮りたいなと思いました。
今回のこの機会がないと
カメラの初めの一歩を
踏み出せなかったと思います。
ステイホームでしたが
ポジティブに新しい事に
チャレンジできて、 色々な風景を
毎日見れて楽しかったです。
ありがとうございました。
「H・A・T・A・K・E へ 」
櫻井 理恵
(京都府/京都市)
かあさんから写真教室の課題を
スライドされたくま君たち。
「畑まで散歩して気づいたこと報告ね。
途中で歩き疲れたらこの公衆電話から
電話して迎えに来てもらって」
って言われたけど…
くまとらとら「電話のかけ方知ってる?」
ぱんくま「平成生まれやし、知らんし」
くまとらとら「じゃ、SOSしよっか?」
気づいたことは拾い集めたなら、
枕ないけどOKな寝具がそろいます。
カエル君の方が先に
STAY HOME解除だった。
ぱんくま
「かあさんがアートっぽいやつは?って」
くまとらとら
「アートっぽいのは田んぼ鏡とかかな」
報告 終わり。
「untitled」
高津 さとし
(兵庫県/明石市)
いつものように
珈琲豆を電動ミルに入れた
カウントしながら
上下にシェイクした
いつものように
カメラにバッテリーを入れた
ストラップを首にさげた
いつものように
体温を計る
いつものように
マスクをつける
いつものように
36.4℃
いつものように
小さな旅にでる
「住人達の想い」
井上 信治
(京都府京都市/伏見稲荷大社)
コロナ騒ぎですっかり観光客が
来なくなった伏見稲荷大社......
今回は静かなお稲荷さんに
何度も行ってじっくりと撮影
しました。
すると普段見ているのに
見ていなかった住人達が
そこにはいました。
静かになって
「うるさくなくていいや」
と言う顔と、
「人がいなくて寂しいな」
と言う両方の顔がありました。
でも僕にはそのどちらの顔も
「やっぱりみんなに来て欲しい。
来てくれるの待ってるよ」
と言っている様な気がしたの
でした。
「Calm~心の旅」
本庄 かおり
(大阪府北摂)
コロナ禍にスマホからカメラに
持ち替えて散歩した。
毎日、毎日、歩きながら
写真を撮った。
そうしていうるうちに、気づいた。
あ~癒されている...
日常から切り離され
落ち着かなかった気持ちは、
ファインダーを覗くうちに
穏やかになっていた。
美しいものはたくさんあったが、
私のこころに最も響いたものは、
自然の姿だった。
あるがままのその美しさを
なんとか写真におさめようと
無心にシャッターを切っていた。
「サーファーたちの住む街」
渡辺 宏紀
(神奈川県/七里ヶ浜&鵠沼海岸)
中学高校と水泳の授業を
サボっていた私にとって、
サーファーは鬱陶しい
存在だった。
ボードを積んだ車で
渋滞している国道134号
に辟易としていた。
海岸は陸サーファーで
溢れていた。
でも、今のサーファーたち
はちょっと違う。
彼らはサーフィンが好きで
この街に住んでいる。
ボードを片手に抱え、
自転車の脇に乗せて
海にやってくる。
一人で、友人たちと、
ときには親子で波に向かい、
満足気に帰っていく。
今日も良い波に乗れた
という笑顔で。
私は相変わらず泳げないけれど、
その風景は悪くない。
「Thank you」
福野 明美
(大阪府/大阪市)
生まれ故郷に戻った。
飛行機と電車の騒音、
ビルやアンテナが絡まった空、
息が詰まりそうな街である。
それでも意識を開放すれば、
自分を癒してくれるものが
不思議と見えてくる。
それはたわいのないものだけど……
散歩しながら、そういったものを
撮ってみた。
無意識の中で偶然に繋がった
ものは一瞬の一期一会である。
一瞬早くても、遅くても
出会えてない。
見せてくれて有難う。
「ダンスする木を探して」
大野 芽生
(愛知県/名古屋市)
ダンスする木があるという。
みんなも探すが見つからない。
排水溝から顔出した草が
あっちの方向と教えてくれた。
そこで見つけた暗号には
北北東の方向を目指せと。
途中で出会った猫に聞くと
橋の向こうにあるという。
あら?あのおじさん
何を見ているんだろう。
まさか……
やっと見つけた!
なんて楽しそうに踊って
るんだろう。
見てる私も楽しくなる。
踊り終わるとその木達は
天に昇って行くそうだ……
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